研究課題/領域番号 |
15H02948
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
林 晋 京都大学, 文学研究科, 教授 (40156443)
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研究分担者 |
久木田 水生 名古屋大学, 情報科学研究科, 准教授 (10648869)
加納 靖之 京都大学, 防災研究所, 助教 (30447940)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | クラウド翻刻 / 崩し字古文書 |
研究実績の概要 |
今年度は、代表者林の研究室の大学院生の橋本と、分担者加納による「みんなで翻刻」という古地震史料のクラウド翻刻サービスが爆発的ともいえる成功を収めつつある。
これは東大地震研究所所有の古地震資料石本文庫の内、114点を(画像数3139コマ)をWEB上で、ボランタリーな市民参加により翻刻するものであるが、2017年1月に公開を開始した後、この報告を書いている5月初めで、すでに95パーセント程度の翻刻が完成し、新たな資料を20数点追加したが、これの翻刻も猛スピードで進んでいるという状況である。
これは日本の古文書のクラウド翻刻の最初の成功例である。その成功の原動力は橋本が構想し実現した「くずし字の学習環境をインセンティブにしたクラウド翻刻」というコンセプトがある。この成功をうけて、本研究の中心を、橋本の方式でのクラウド翻刻の開発と実現に切り替え、研究を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
報告に書いたとおり、「みんなで翻刻」サービスは、江戸期以前の古文書のクラウド翻刻の最初の成功例である。
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今後の研究の推進方策 |
研究の中心を、橋本の方式でのクラウド翻刻の開発と実現に切り替え、研究を進めている。橋本は2017年度より国立歴史民俗博物館研究部の助教となったため、橋本を分担者とし、今後は研究組織としても、橋本を中心として本研究を進めることとなる。
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