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2016 年度 実績報告書

フィリピンの地震関連地形の包括的把握と地震発生予測精度向上に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15H02961
研究機関広島大学

研究代表者

中田 高  広島大学, 文学研究科, 名誉教授 (60089779)

研究分担者 後藤 秀昭  広島大学, 文学研究科, 准教授 (40323183)
堤 浩之  京都大学, 理学研究科, 准教授 (60284428)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードフィリピン / 活断層 / 地震関連地形 / 地震発生予測
研究実績の概要

平成28年度に実施したルソン島及びミンドロ島などのフィリピン北部における調査・研究によって,これまでとは比較にならない精度で活断層およびその他の変動地形の詳細な位置・形状を明らかにした.本研究では,申請者が研究に最も適したアナグリフ画像などを詳細DEMから自ら作成し,これをもとにPHIVOLCS(フィリピン火山地震研究所)の研究者とともに独自に地形判読を行い,以下の成果を得た.
1)ルソン島及びミンドロ島などを含むフィリピン北部地域の立体視判読による活断層の認定と分布図の作成:北部地域の約15万平方kmについて判読を行う.研究分担者の堤を加え,クロスチック作業を行い,断層線の位置・形状を明らかにした.これまでのフィリピン南部での成果を含め,フィリピン全土の活断層図の暫定版を作成した.
2)画像立体視判読による海成段丘及び地すべり地形の認定と分布図の作成:海岸段丘および大規模地すべりの判読作業については,ルソン島北西部およびボホール島南部海岸とその周辺部で予察的な判読を行い,分布図を試作した.
3)現地における判読結果の検証:平成27・28年度に実施した南部地域の判読結果を検証するために,ボホール島南部において短期間の現地調査を実施した.その際,2013年ボホール地震の地震断層のピット調査と地震隆起した離水サンゴ礁の計測と小型UAVを用いた低空空撮画像の解析を行い,地殻変動の特徴を検討した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究分担者及び研究協力者との連携が密であり,着実に地震関連地形のマッピング及びその解析が進んでいる.

今後の研究の推進方策

研究分担者および研究協力者との連携をさらに密に行うとともに,PHIVOLCSでの判読結果のクロスチェックを着実に行い,予定通り期限内に研究目的を達成する.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Tectonic geomorphology and paleoseismology of the Surigao segment of the Philippine fault in northeastern Mindanao Island, Philippines,2017

    • 著者名/発表者名
      Perez, J. S. and Tsutsumi, H.
    • 雑誌名

      Tectonophysics

      巻: 699 ページ: 244-257

    • DOI

      doi: 10.1016/j.tecto.2017.02.001

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] フィリ ピンの活断層分布からみた地震発生ポ テンシャル2017

    • 著者名/発表者名
      中田 高・後藤秀昭・堤 浩之・宮内崇裕・PHIVOLCS活断層マッピングチーム
    • 学会等名
      日本地理学会春季学術大会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2017-03-28 – 2017-03-29
  • [学会発表] 地震断層と海岸隆起から推定される 2013 年フィリピン・ボホール地震の震源断層2016

    • 著者名/発表者名
      中田 高・後藤秀昭・堤 浩之・宮内崇裕・PHIVOLCS活断層マッピングチーム
    • 学会等名
      日本活断層学会秋季学術大会
    • 発表場所
      法政大学
    • 年月日
      2016-10-30 – 2016-10-31
  • [学会発表] 5mグリッドDTM画像解析によるフィリピン・ルソン島の活断層の再評価(予察)2016

    • 著者名/発表者名
      中田 高・後藤秀昭・堤 浩之・宮内崇裕・PHIVOLCS活断層マッピングチーム
    • 学会等名
      日本地理学会秋季学術大会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2016-09-30 – 2016-10-01
  • [学会発表] 駿河トラフ海底活断層の陸域への連続性に関する地形学的検討2016

    • 著者名/発表者名
      中田 高・渡辺満久・水本匡起・後藤秀昭・松田時彦・松浦律子・田力正好
    • 学会等名
      地球惑星科学関連学会2016年連合大会
    • 発表場所
      幕張メッセ
    • 年月日
      2016-05-23

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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