研究課題
基盤研究(B)
ニオイを指標とした火災感知から燃焼残渣物分析までを行う事を目的とした。ニオイの定性・定量測定そして感知には基準のニオイが必要であり、ニオイ基準に木材やプラスチックの酸化熱分解時に発生するニオイを選定した。このニオイ基準を用いて、実大燃焼時のニオイを検証した結果、火災時のニオイ変化を検知できた。燻焼燃焼や火源から離れた位置では、ニオイの変化の方が従来型の火災感知器より早い時間に検知できた。また、室内雰囲気のニオイをベースに設定しニオイ分を除去し、火災によるニオイ変化を明確に示せた。ニオイによる火災感知は、火源から遠い位置や燻焼燃焼のように緩慢に進展する火災に対して特に有効性が高い。
社会システム工学・安全システム