研究課題
予算との関係から、本年度は遺伝子導入による椎間板変性の抑制効果に関する研究に対する支出はほとんどなく、論文作成を行った。したがって、本研究費を使用した研究の進捗はなかった。予算の大半は、大型動物を用いた棘突起間プラントとその周辺機器の開発に当てられた。ブタ3頭を用いた学外での実験を遂行し、さらにスペーサー、周辺機器の改良を行った。スペーサーのスリットを大きくすることで、内部に人工骨等を入れることができるデザインとした。周辺機器に関しては棘突起間の下穴を作成するためのオールと、棘突起基部から椎弓間にかけて皮質骨を削り、骨移植の母床を作成するためのリーマーを作成した。チタン性、PEEK性の2種類のスペーサーに人工骨を入れ、目的とする棘突起~椎弓間を小皮切から新たに開発した機器を用いて前処理をした上で、一頭につき3個のスペーサーを留置した(n=9)。挿入後の動物に特に有害事象は認めなかった。3ヶ月後に屠殺し、腰椎を回収して観察した。いずれのスペーサー内にも骨誘導を観察することができ、スペーサー挿入椎間の可動性は消失していた。したがって、これらのシステムを用いて、低侵襲下に脊椎後方要素の骨癒合を得ることが可能であることが確認できた。さらに、該当期間中に新たな特許申請を行った。今後は、これらの基礎データを元に、企業との共同研究を進め、低侵襲下に背椎後方要素の骨癒合を得るためのシステムの構築を推し進め、製品化を目指す予定である。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Osteoarthritis Cartilage
巻: Epubahead of print ページ: 1-19
10.1016/j.joca.2019.01.009.