研究課題/領域番号 |
15H03034
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
永坂 岳司 岡山大学, 大学病院, 講師 (30452569)
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研究分担者 |
豊岡 伸一 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (30397880)
香川 俊輔 岡山大学, 大学病院, 准教授 (00362971)
楳田 祐三 岡山大学, 大学病院, 助教 (10573735)
母里 淑子 岡山大学, 大学病院, 助教 (70708081)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 検査・診断システム / 腫瘍診断学 / 腫瘍検査学 / エピゲノム |
研究実績の概要 |
本研究は喀痰に含まれる腫瘍由来Free核酸に認められる腫瘍特異的メチル化CpGを効率よく精確かつMechanicalに検出を行う技術の開発を行い,現状の肺がん検診ツールのイノベーションとその臨床応用を行うことを目的とする。平成27年度の研究実績の概要を以下に示す。 ①喀痰からDNA精製を経ることなくDirectにBisulfite変性し,Multiplex PCRにて増幅を行うOne Tube Methodを確立(Mechanization)するために,8マーカーを1度のPCRにて行えるように最適化を行い,臨床検体にて再現性の確認を行った。 ②xMAP/MAGPIXによるPCR産物内の各CpG siteのメチル化statusの詳細な検出を行いMethylation Scoreの連続変数化(Continuous Valuation)と臨床検体を用いた検出力の検討を行えるように,xMAP/MAGPIXプローベの設計および最適化を施行。現行の8マーカーPCR産物内には,計52 CpG sitesが存在する。我々はG&Gサイエンス社と共同研究を行い,その52 CpG sitesのメチル化statusの検出をxMAP/MAGPIXで行えるように開発を進め,その最適化を順調に平成27年度内に終了した。 ③呼吸器内科にて気管支内視鏡予定患者の検査施行前の喀痰の採取を開始。学内IRBにて承認を受け,呼吸器内科の協力の元,開始している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り研究は進行している。ただ,健常者の喀痰の採取が予定よりも遅れている。本年度は,本研究参加協力者の獲得を積極的に行う。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度に確立したOne Tube Methodを用い,喀痰検体の解析を2つの方法で引き続き行う(キャピラリーシーケンサーで判定する方法とxMAP/MAGPIX法)。肺癌症例を100例,健常人喀痰を200例程度解析することを本年度12月までの目標とする。合計300例集積後(または12月まで集積後)その解析結果のValidationを行い,解析回数や正常範囲の決定を行う。また,並行して平成28年度終盤から,PBRT PBAT(Post-bisulfite adaptor tagging)とOne Tube Methodの融合による喀痰内のゲノムワイドなメチル化領域検出法の構築を行う予定とする。
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