皮膚再生医療において、植皮や皮弁後、組織が生着するかは微小循環が保たれているかどうかに依存するため、皮膚全層(深さ数mm)において直径100マイクロメートル以下の血管走行や血行を評価する方法が切望されている。申請者が継続的に開発を行ってきた2光子光音響イメージングは生体深部を高空間分解に観察する方法として非常に有効である。本研究では、液体レンズを用いた2光子光音響イメージングの高速化を行い、従来法に比べて10倍以上の高速化に成功した。また、生体深部観察のために、透過型補償光学素子による装置を開発し、深部での空間分解能の向上を示した。
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