Magnetic Particle Imaging(MPI)によるがんや循環器疾患の早期診断が期待されている。しかし、MPIでは高い画像分解能を得るために急峻な傾斜磁場分布が必要となる。本研究では、高速に収集された画像データに対して画像分解能に優れた新たな画像再構成アルゴリズムを提案した。画像再構成法の有効性を数値解析によって評価し、従来の方法に比べて優れた画質が得られることを示した。また、2次元MPIシステムを構築し、提案した画像再構成法の妥当性を実験的に明らかにした。さらに、交番磁場を用いることなく磁性ナノ粒子を加振して磁化信号を検出する新たな信号収集法を提案し、その実現可能性を示した。
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