研究課題
本研究の目的は、超音波のせん断波エラストグラフィー機能を用いて、個別の筋の伸張量の評価を行うことで、ストレッチングの効果を検討することである。本年度は下記の内容に関して研究を行い、いくつかの成果を得た。1.高齢者と若年者を対象に腓腹筋に対し5分間のスタティックストレッチングを行った。その結果、腓腹筋の弾性率は両群共に低下し、高齢者と若年者で効果の違いはなかった。2.小胸筋の効果的なストレッチング肢位を検討した結果、肩関節水平外転が最も効果的なストレッチング方法であることが明らかとなった。3.棘下筋のストレッチングとしてクロスボディ(肩関節水平内転)ストレッチングを行い、肩甲骨の固定の有無を比較した。その結果、肩甲骨を固定してクロスボディストレッチングを行ったときのみ棘下筋の弾性率が低下し、ストレッチング時の肩甲骨の固定の重要性が明らかとなった。4.小胸筋のストレッチングが肩関節挙上時の肩甲骨の動きに与える影響を検討した。その結果、小胸筋のストレッチングを行うことで肩関節挙上時の肩甲骨の後傾角度と外旋角度を増加できることが明らかとなった。
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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