• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

非RTPの学生/選手におけるドーピング防止教育

研究課題

研究課題/領域番号 15H03068
研究機関中京大学

研究代表者

近藤 良享  中京大学, スポーツ科学部, 教授 (00153734)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードドーピング防止 / 非RPT選手 / 学生/選手 / 無知のドーピング
研究実績の概要

最終年度の課題として、国内の8年間、延べ4,519名の調査と国際調査を比較検討した。国際調査はドイツのD大学学生70名に国内調査と同じ項目で実施した。ドイツD大学の主な結果は以下の通りであった。男女比は男子が56%女子が44%であった。学部学生と大学院生との比は学部生63%大学院生37%であった。競技レベルは国際・全国レベルが15%であった。ドーピング問題への関心は「非常に関心がある」「かなり関心がある」を合計すると48%であった。ドーピング関与の可能性は「非常に高い」「高い」を合計すると50%であった。ドーピング観は「状況、条件次第で判断すべき」「ドーピングは構わない」を合計すると33%であった。ドーピング検査の方針や手順の情報は「まったくなし」「少しある」を合わせると48%であった。サプリメントの陽性可能性は「可能性は小さい」「まったくない」「わからない」を合わせると64%であった。過去2年間に延べ15名がドーピング検査を受けていた。ドーピングの情報源はメディア(43%)が最多だった。
以上の結果を踏まえドイツと国内の調査結果の特徴をまとめると、ドイツの調査では、国際・全国大会レベルの選手はほぼドーピング検査を受けていたこと、ドーピング問題への関心が高いこと、ドーピング関連の情報はかなり得ていた。一方、国内調査からは、全国大会レベルであってもドーピング検査率が低く、連動してドーピング問題への関心が低調であったこと、保健体育の授業から多くの情報を得ていたことである。
ドーピング防止のためには、簡易検査であっても国内ドーピング検査数を増やすことがドーピング防止につなげられよう。しかし、ドーピング防止に効果的検査は容易に導入できないことから、国内の非RTP選手には、ドーピング問題に限定せずに、スポーツ・インテグリティの遵守を保健体育の授業で行うことが有効と結論づけられた。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] スポーツ倫理の諸問題2018

    • 著者名/発表者名
      近藤良享
    • 学会等名
      マスコミ倫理懇談会全国協議会「メディアと法」研究会
    • 招待講演
  • [学会発表] オリンピックとドーピング~選手の「高潔性」とは2018

    • 著者名/発表者名
      近藤良享
    • 学会等名
      平成30年度東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会大学連携出張講座プログラム
    • 招待講演
  • [図書] 改定スポーツ倫理2019

    • 著者名/発表者名
      近藤良享
    • 総ページ数
      212
    • 出版者
      不昧堂出版
    • ISBN
      978-4-8293-0513-3

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi