研究課題/領域番号 |
15H03090
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
清水 英寿 島根大学, 生物資源科学部, 准教授 (10547532)
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研究分担者 |
萩尾 真人 東洋大学, 生命科学部, 助教 (00623927)
吹谷 智 北海道大学, 農学研究院, 講師 (10370157)
岡野 邦宏 秋田県立大学, 生物資源科学部, 助教 (30455927)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | Bile Acids / 12alpha-Hydroxylated BAs / Deoxycholic acid / Caco-2細胞 / HepG2細胞 / FGF15/19 / Skatole / AhR |
研究実績の概要 |
(1)過去2年間でのラットを用いた解析では、エサに抗酸化剤を含有させていたが、本年度では抗酸化剤の除いたAIN93Gを基本食としたスカトール摂取試験を行い、ラット個体に対する影響について解析を行った。結果については、以下の通りである。(i)摂食量及び体重について、両群の間で差はなかった。(ii)肝臓重量に関してスカトール摂取群で優位に上昇していたが、腎臓及び脂肪重量にについては両群の間で差はなかった。(iii)AST及びALT、血中及び肝臓トリアシルグリセロール値について、両群の間で差はなかった。しかし、血中及び肝臓コレステロール値については、スカトール摂取群でそれぞれ増加傾向にあった。(iv)コントロール群とスカトール摂取群で、糞中の総胆汁酸量に変化はなかったが、スカトール摂取群で12alpha-Hydroxylated Bile Acidsおよびその成分の1つであるDeoxycholic acid(DCA)の比率が有意に上昇していた。(v)摂取スカトール量と糞中の総胆汁酸量に対するDCA比は、有意な正の相関を示した。(vi)糞中の総胆汁酸量に対するDCA比と肝臓重量は、有意な正の相関を示した。 (2)培養腸管細胞であるCaco-2細胞に対するスカトールの作用について解析を行った。18種類の核内受容体型転写因子に対してスカトールが活性化を導くか確認を行ったところ、既に報告されているAryl Hydrocarbon Receptor(AhR)のみ活性化が確認された。 (3)培養肝細胞であるHepG2細胞に対するスカトールの作用について解析を行った。スカトールはERKの活性化を惹起させ、HepG2細胞の増殖を導く可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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