研究課題/領域番号 |
15H03095
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中村 亨 東京大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (80419473)
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研究分担者 |
山本 義春 東京大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (60251427)
早野 順一郎 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90173054)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 加齢・老化 / フレイルティ / 動的恒常性 / 身体活動 / ホルター心電図 |
研究実績の概要 |
本研究では、フレイルティを生体機能の恒常性維持機構の破綻現象として捉え、それを定量的・客観的に評価する手法を開発することを目的とする。具体的には、ホルター心電図計により取得される心拍変動と身体加速度の超大規模データベース(高齢者を中心とするデータ>10 万件)を用いて、活動低下や行動様式の変容、自律神経機能変調、心機能低下等の生体機能変化の定量化指標を導出し、それらの網羅的・統合的検討により、フレイルティの新規定量化手法の開発を行う。H27年度は、身体加速度データから日常生活下でのエネルギー消費量、睡眠時間等の日常生活行動指標の抽出方法の検討を行い、加齢に伴う変化についての知見を得た。また、ホルター心電図計を用いた擬似的運動負荷試験方法の開発を行った。具体的には、孤立した微細運動(無動から単発的な活動を起こし、また無動となる動作パターン)イベントが生じた際の心拍応答を評価する手法である。今後、開発手法の妥当性の検証が必要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ホルター心電図計のデータ約10万件が活用できる体制が整っている。また、生体機能変化の定量化に繋がる解析手法の開発が順調である。
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今後の研究の推進方策 |
生体機能変化の定量化指標の開発を継続するとともに、その妥当性の検証を実施する。検証は、本年度構築したビデオ計測システムを用いて行う。また、機械学習やクラスタリン解析等を用いてフレイルティの統合的定量化指標の開発を行う。
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