脳血流量の低下は脳梗塞等の脳疾患発症リスクを高め(JCBFM 2007)、また認知症発症に関連することが示唆されている(Dementia 1995)。一方、運動による脳循環調節機能の改善が脳疾患発症リスクを軽減する可能性が示されている。本申請研究では、運動など様々な環境変化における中大脳動脈や内頸動脈血流など大脳皮質への脳血流、外頸及び椎骨動脈血流における循環動態の調節メカニズム及びその生理学的意義を明らかにすることを目的とした。本申請研究関連研究において各生理刺激に対する脳動脈及び動静脈の血流配分の生理メカニズムにおける新しい知見により、42編の原著論文として英生理学系雑誌に発表を行った。
|