電子求引性のカルボニル基を3位に共役させる分子設計で、繊細な1,6-DHPを安定化した。シアノメチル化やアリル化を位置・立体選択的に進行させ、高度に官能化されたピペリジン誘導体を合成した。次に、6位に置換基を導入し、DHPの不均化を抑制した基質を設計した。ブレンステッド酸触媒で活性化し、ハリシクラミン類とほぼ同一の部分構造を持つ二量体を効率的に構築する生合成摸倣型合成法を開発した。 亜鉛(II)トリフラートでアルキンを活性化し、インドールとの分子内反応で三系統のアルカロイド骨格を作り分ける方法を開発した。一連の環化反応がt-BuOH 中で加速される興味深い溶媒効果を見出した。
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