研究課題/領域番号 |
15H03134
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研究機関 | 北海学園大学 |
研究代表者 |
小松 かおり 北海学園大学, 人文学部, 教授 (30334949)
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研究分担者 |
北西 功一 山口大学, 国際総合科学部, 教授 (80304468)
小谷 真吾 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (90375600)
佐藤 靖明 大阪産業大学, デザイン工学部, 准教授 (30533616)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 農文化 / バナナ / グローバリゼーション |
研究実績の概要 |
1) 平成28年8月に、世界で最も集約的なバナナ栽培文化を有するウガンダにおいて、佐藤・小松・北西・小谷・連携研究者の四方(安岡)による2週間の集中的な調査をおこなった。主たる調査地は、近年最もバナナ出荷量が多くなったバナナ栽培新興地域であるRukugiri県であり、農村における栽培・土地利用・品種・利用法・流通の調査をおこなった。比較として、バナナ栽培で最も古い歴史をもつRakai県を見学した。また、ウガンダにおけるバナナ研究のハブである、国立農業研究機関(National Agricultural Research Organization: NARO)と、国際研究機関Bioversityを訪問し、遺伝子組み換えバナナをはじめとする、同国のバナナ研究の最前線についての資料を収集した。 その結果 a)ウガンダにおける国際研究の実情、b)新興バナナ栽培地域における土地利用と栽培法・品種・利用法・都市への流通に関する資料を収集した。 2) ウガンダ・カンパラで開催された国際民族生物学会において、佐藤・小谷・四方(安岡)が研究発表をおこなった。詳細は、業績参照。 3) 3回の研究会を開催した。1度目は、ウガンダ調査の打ち合わせと遺伝子組み換えバナナの現状の共有、二度目は、調査結果の共有と報告書執筆の打ち合わせ、3度目は、報告書内容の調整と、チーム外のウガンダの農村研究者との研究交流をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していたウガンダ調査が、翌年の繰り越し分も含めて実施でき、資料を整理済みであり、数回の学会発表とともに、報告書として雑誌に投稿が済んだ。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、これまでに収集したウガンダ(と翌年調査したパプアニューギニア)の調査、それ以前に収集した資料をもとに、在来農文化と現在のグローバルな状況の接続について理論的な考察をおこなう予定である。また、各国の研究者との連携を密に保ち、次の研究に備える。
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