研究課題
最終年度である平成29年度は、前年度の研究会で重要なテーマとしてうかび上がった「負債」概念について立ち入って検討するために、これをテーマとしたフランスのドキュメンタリー映画に字幕を付してローラ・デルサル監督を招聘しての数回の上映会と討論会を行った。(東京ではカルチュラル・スタディーズ学会のセッションとして一回、日仏学院の企画として一回、つづき関西では岡山大学で一回と、計三回)。なお岡山大学では前年度の研究会でコメンテーターとして議論を行った松村圭一郎氏とのジョイントセミナーとした。研究代表者中山が全体を通じて企画を遂行したが、研究分担者の桑田、土佐は第一回上映会に参加し、西谷は第二回上映会のコメンテーターをつとめた。それぞれ多くの参加者を得て実り多い議論がなされた。また10月中旬には、ソウルで開催された国際ポラニー会議において、中山がオイコノミアと統治に関する重要な研究を行ったイヴァン=イリイチ、玉野井芳郎に関するセッションを組み、中山が個人ペーパー、桑田と西谷が共著のペーパーを報告し、さまざまな理論家、実践家とテーマに関わる議論と研究交流を行った。さらに平成30年1月下旬には、連携研究者として「市場と社会研究会」で共同研究を行ってきた桜井公人氏の主催する連続研究会との共催にて、国際金融と世界システムに関して、特にアフリカに照準して貨幣と負債、金融とオイコノミアの関連を考察する研究会を中山が企画し、報告者、コメンテーターや参加者とともに議論、研究交流を行った。これは初年度の平成27年度にセネガルから社会運動に携わる人々を招聘して行ったシンポジウムやセミナーの理論的な意味を考えるものであり、年度末でメンバーすべてが集まることはできなかったが、共同研究全体を位置づけることになった。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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(book) Bojadzijev, M. and Klingan, K. (ed.), Balibar/Wallerstein’s “Race, Nation, Class”: Rereading a Dialogue for Our Times, Hamburg: Argument Verlag,
巻: 1 ページ: 151, 161
(書籍)吉永明弘・福永真弓(編著)『未来の環境倫理学』
巻: 1 ページ: 125, 140
International Relations of the Asia Pacific
巻: 18(1) ページ: 45, 70
10.093/irap/lex023
現代思想
巻: 45(18) ページ: 78, 87
人間会議
巻: 2017年冬 ページ: 118, 123
思想
巻: 1120 ページ: 2, 6
(書籍)渡辺公三・石田智恵・冨田敬大 編『異貌の同時代-人類・学・の外へ』
巻: 1 ページ: 353, 391
巻: 45(22) ページ: 122,130
巻: 45(18) ページ: 60, 70
国際協力論集
巻: 25(1) ページ: 65,79
(書籍)山本信人編『東南アジア地域研究入門 3 政治』
巻: 1 ページ: 293, 309