研究課題
蝋型石膏鋳型鋳造法の特質を活かした新しいブロンズ表現の可能性について、研究分担者各自のテーマに基づいて実制作をもって実証していった。研究代表者中村義孝は、蝋を直接造形する方法による表現の可能性を課題とし具象的表現を追求した。 作品「南風」を第64回一陽展(国立新美術館/東京2018年10月)に発表した。研究分担者宮崎甲は、バルサ材と蝋の特質を活かし、それらを組み合わせた造形を行った。作品「土と空の物語ー耕作ー」を日伊ブロンズ彫刻家交流展(ヴェナンツォ・クロチエッティ美術館/ローマ2018年10月)に発表した。研究分担者松尾大介は、イタリア式蝋型鋳造による異素材結合の実証的検証を行った。作品「太古の惑星着陸船」を第92回国展(国立新美術館/東京2018年5月)に発表した。研究分担者武末裕子は様々な素材から形を写し取った蝋で作る直造り法で半具象的表現を追求した。作品「森へ2018」を第92回国展(国立新美術館/東京2018年5月)に 発表した。2018年10月ヴェナンツォ・クロチエッティ美術館において日伊ブロンズ彫刻家交流展を企画し、日本からの参加者7名とイタリアからの参加者8名が各自の課題に基づく研究成果物の展示を行い、ブロンズ表現法について意見交換を行った。また、2018年11月には筑波大学アートスペース等でブロンズ彫刻表現の可能性を追求している彫刻家を検証する展覧会を企画した。会期中、研究分担者外舘和子、田中修二が近代・現代日本における蝋型ブロンズ彫刻の美術史的観点からの意義についての研究発表を行った。また、現代イタリアの巨匠のブロンズ表現についても研究分担者各自が論文としてまとめた。これらの成果については研究報告書として出版した。研究分担者田中佐代子は蝋型鋳造工程をわかりやすい図にビジュアル化する研究を引き続き行い研究報告書作成においてはブックデザインを担当した。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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基礎造形027
巻: 27 ページ: 27-34
蝋型ブロンズ彫刻
巻: 1 ページ: 9-12
巻: 1 ページ: 13-16
巻: 1 ページ: 33-38
上越教育大学研究紀要
巻: 38 ページ: 461-472
巻: 1 ページ: 17-20
山梨大学教育学部紀要
巻: 29 ページ: 137-150
巻: 1 ページ: 21-24
巻: 1 ページ: 60-65
日伊ブロンズ彫刻家交流展
巻: 1 ページ: 9-11
巻: 1 ページ: 66-69
美術の窓
巻: 442 ページ: 16-19