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2016 年度 実績報告書

ポスト世界文学に向けた比較詩学的共同研究の基盤構築

研究課題

研究課題/領域番号 15H03200
研究機関共立女子大学

研究代表者

福嶋 伸洋  共立女子大学, 文芸学部, 准教授 (00711847)

研究分担者 中村 隆之  大東文化大学, 外国語学部, 講師 (20510085)
中丸 禎子  東京理科大学, 理学部第一部教養学科, 准教授 (50609287)
古川 哲  聖心女子大学, 文学部, 非常勤講師 (60714459)
鵜戸 聡  鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (70713981)
三枝 大修  成城大学, 経済学部, 准教授 (80707662)
細田 和江  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教 (80779570)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードポスト世界文学 / マイナー言語 / 小さな文学 / 風景論
研究実績の概要

6月18日~7月8日の日程で、研究協力者の山辺弦を、ニューヨーク、ハーヴァード大学で開催されたセミナー「Institute for World Literature」に派遣。世界文学をめぐる研究の最新の動向を追ってもらった。同セミナーには、研究分担者の細田和江も参加した。
7月2日、共立女子大学にて研究会を行い、研究分担者の鵜戸聡が「小さな文学」の視座からの「世界文学」批判について、研究協力者の金子奈美がマイナー言語と翻訳をめぐる問題について、それぞれ研究発表。研究代表者の福嶋伸洋が6月に刊行された著書『リオデジャネイロに降る雪』について報告。
9月15日、共立女子大学にて研究会を行い、研究分担者の鵜戸聡が「小さな文学」としての庄野潤三作品について、研究分担者の細田和江がハーヴァード大学でのセミナーについて、研究協力者の中村菜穂がイランの詩人ミールザーデ・エシュギーの描いた戦争のカリカチュアについて、それぞれ研究発表。
3月2日~4日の日程で、鹿児島にて合宿を行った。研究分担者の古川哲が、ウラジーミル・ナボコフの長編小説『ロリータ』とプラトーノフの中篇小節「ジャン」の比較研究の発表。また、Tim Ingoldの風景論について討議したうえ、霧島の風景をめぐる文学表象について考察するため現地調査。
3月9日~21日の日程で、研究協力者の小林久子をアルバニア諸都市やイスタンブールに派遣し、作家イスマイル・カダレに関する資料収集および現地調査。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

共同研究が2年めに入り、各々の研究者のなかで新たな視野の広がりが生じつつも、「ポスト世界文学」研究の成果として収斂させる方向性を見据えつつ、研究は進捗している。

今後の研究の推進方策

今年度は、研究分担者の鵜戸聡が台湾に滞在することもあり、当初の計画にあったポスト世界文学における島嶼性の問題を討議するため、台湾での合宿も見据えているほか、東京で定期的に研究会を開催する。秋頃にはシンポジウムを開催し、これまでの成果を提示したい。
折り返し地点を越えた本研究において、全体としてどのような視野に達することができるかの予測を持ちつつ、それぞれの研究成果を持ち寄り、新たな発見へと繋げたい。

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件、 招待講演 2件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] バレエを踊る人魚姫 「爪先立ち」があらわす異界2017

    • 著者名/発表者名
      中丸禎子
    • 雑誌名

      比較日本学教育研究センター研究年報

      巻: 13 ページ: 39-49

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 信仰と習慣のあいだ : イスラエルのコシェルの今2017

    • 著者名/発表者名
      細田和江
    • 雑誌名

      食文化誌ヴェスタ

      巻: 105 ページ: 36-39

  • [雑誌論文] ナボコフとプラトーノフー両者を比較する視点に関する探求2017

    • 著者名/発表者名
      古川哲
    • 雑誌名

      Krug: New series

      巻: 9 ページ: 1-17

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] resence maghrebine au Japon: Contextes historiques de traduction et d'interpretation2016

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Udo
    • 雑誌名

      Expressions maghrebines

      巻: 15-1 ページ: 187-197

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 小さな文学にとって〈世界文学〉は必要か?2016

    • 著者名/発表者名
      鵜戸聡
    • 雑誌名

      文学

      巻: 17-5 ページ: 149-167

  • [雑誌論文] 「父の娘」のノーベル文学賞 セルマ・ラーゲルレーヴ『ニルスの不思議な旅』が描く国土と国民のカノン2016

    • 著者名/発表者名
      中丸禎子
    • 雑誌名

      文学

      巻: 17-5 ページ: 89-113

  • [雑誌論文] ヘブライ文学からイスラエル文学への系譜 : イスラエルのアラブ圏出身作家とパレスチナ・アラブ人作家による新たな潮流2016

    • 著者名/発表者名
      細田和江
    • 雑誌名

      ユダヤ・イスラエル研究

      巻: 30 ページ: 47-61

  • [学会発表] バスク語文学における創作と翻訳――文学作品における翻訳の表象をめぐる予備的考察2017

    • 著者名/発表者名
      金子奈美
    • 学会等名
      世界文学・語圏横断ネットワーク第6回研究会
    • 発表場所
      東京外国語大学
    • 年月日
      2017-03-28
  • [学会発表] 戯曲『オルフェウ…』と映画『黒いオルフェ』を読むーーボサノヴァの誕生とフランスからのまなざし2016

    • 著者名/発表者名
      福嶋伸洋
    • 学会等名
      翻訳を考える2016(4)
    • 発表場所
      東京外国語大学
    • 年月日
      2016-11-09
    • 招待講演
  • [学会発表] プラトーノフ『秘められた人間』におけるロシア内戦期のロシア南部およびカフカスの表象について2016

    • 著者名/発表者名
      古川哲
    • 学会等名
      日本ロシア文学会第66回大会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2016-10-23
    • 国際学会
  • [学会発表] 小文学礼賛、あるいはなぜ外国小説を読むのかについての新たな問い2016

    • 著者名/発表者名
      鵜戸聡
    • 学会等名
      第24回全伯日本語・日本文学・日本文化学会/第11回ブラジル日本研究国際学会(XXIV ENPULLCJ/XI CIEJB)
    • 発表場所
      アマゾナス連邦大学(マナウス・ブラジル)
    • 年月日
      2016-09-23
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] バレエを踊る人魚姫 「爪先立ち」があらわす異界2016

    • 著者名/発表者名
      中丸禎子
    • 学会等名
      お茶の水女子大学「第18回国際日本学シンポジウム」セッション「異界との交流」
    • 発表場所
      お茶の水女子大学本館
    • 年月日
      2016-07-02
    • 国際学会
  • [図書] 海賊史観からみた世界史の再構築2017

    • 著者名/発表者名
      鵜戸聡(共著)
    • 総ページ数
      852
    • 出版者
      思文閣出版
  • [図書] 文化を食べる 文化を飲む―グローカル化する世界の食とビジネス2017

    • 著者名/発表者名
      細田和江(共著)
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      ドメス出版
  • [図書] オルフェウ・ダ・コンセイサォン2016

    • 著者名/発表者名
      ヴィニシウス・ヂ・モライス(著)、福嶋伸洋(訳)
    • 総ページ数
      172
    • 出版者
      松籟社

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公開日: 2018-01-16  

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