研究課題/領域番号 |
15H03200
|
研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
福嶋 伸洋 共立女子大学, 文芸学部, 准教授 (00711847)
|
研究分担者 |
中村 隆之 大東文化大学, 外国語学部, 講師 (20510085)
中丸 禎子 東京理科大学, 理学部第一部教養学科, 准教授 (50609287)
鵜戸 聡 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (70713981)
三枝 大修 成城大学, 経済学部, 准教授 (80707662)
細田 和江 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教 (80779570)
奥 彩子 共立女子大学, 文芸学部, 准教授 (90513169)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | ポスト世界文学 / 島嶼性 / オラリティ / マイナー文学 / 多言語横断 |
研究実績の概要 |
研究分担者の鵜戸聡が、台湾の国立成功大学にて客員准教授を務めることを受けて、2018年1月7日に国際シンポジウムを同大と共同開催した。 日本側からはほかに、研究分担者の細田和江、奥彩子、中村隆之、研究協力者の古川哲、坂本佳郎、小久保真理江、小林久子、山辺弦、中村菜穂が参加した。 イスラエル・アラブによるヘブライ語の文学、ソビエト演劇、ルーマニア人詩人シュテファン・バチウによるハワイの多言語詩誌、台湾原住民文学、客家文学、香港広東語文学などを題材として、台湾側から参加した、Sam L.M. Mak、李亞橋ら若手研究者と、研究交流を行った。とくに、言語におけるヘゲモニーや語圏(華語圏など)の概念について、特定の地域や言語のみにかぎられない問題構造を見出し、関心を共有することができるなど、有意義な成果を得ることができた。 また、1月8日の午前には、国立台湾文学館を訪問し、民主化以降の「台湾文学」における脱中国化の傾向、マレーシア系作家の「台湾文学」への統合、「原住民」文学のさまざまな発展、また、「新向南政策」にもとづいた東南アジア移民の包摂などについて学んだ。 同日の午後には、オランダ時代や日本時代の建築物など歴史遺産が、現在再利用されている状況についてフィールドワークを行うと同時に、過去の建築の再利用をめぐる言説の変化のありかたについて学ぶとともに、佐藤春夫・前嶋信次などの日本人作家の作品を手掛かりにして、とくに神農街周辺および安平を見学した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究会で共有された知見に基づいて、研究分担者・研究協力者が論文などの形で成果を公表することができている。
|
今後の研究の推進方策 |
ポスト世界文学をテーマに、研究分担者・研究協力者が中心となった、各国・各言語の短編小説を翻訳した、アンソロジーを製作・出版する。
|