研究課題
共同研究の最終年度に当たる本2018年には、研究分担者ひとりひとりが、別記のとおり、これまでの研究の積み上げに根ざした業績を論文や学会発表の形で、公けにすることができた。主なところでは、研究分担者の鵜戸聡(鹿児島大学)が、台湾の国立成功大学での、宗教・暴力・多文化主義をめぐる国際シンポジウムにて招待講演を行い、研究会の複数のメンバーもそこに参加した。また、同じく研究分担者で北欧文学を専門とする中丸禎子は、スウェーデンのKarlstad universitetetで開催された国際学会「Selma Lagerlof 2018」で発表を行った。また、4年間にわたる共同研究のもうひとつの集大成として、2019年3月に共立女子大学にて「アメリカ大陸のブラックミュージック」と題するシンポジウムを開催した。ブラジル音楽・文学を専門とする。研究代表者の福嶋伸洋(共立女子大学)と、フランス語圏カリブ文学を専門とする研究分担者の中村隆之(早稲田大学)に加えて、外部からアメリカ音楽を専門とする大和田俊之氏(慶応義塾大学)、ラテンアメリカ文学を専門とする柳原孝敦氏(東京大学)を招いて、それぞれの研究地域におけるブラックミュージックのあり方や影響関係を、とりわけそれぞれの地域におけるアフリカ系文化の地位の問題を中心に、オラリティやポスト世界文学の観点から、また、カリブ海や大西洋を越えた伝播などについて、島嶼性の観点から議論を深める機会とした。これに先立って、研究代表者は、12月にニューヨークに赴き、ジャズやヒップホップなどのニューヨークにルーツを持つブラックミュージックについての調査を実施した。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 4件、 招待講演 2件) 図書 (4件)
TTR: Traduction, terminologie, redaction, 31-1
巻: 1 ページ: 171-192
東洋研究
巻: 211 ページ: 1-33
太田 代志朗, 田中 寛, 鈴木 比佐雄編『高橋和巳の文学と思想:その〈志〉と〈憂愁〉の彼方に』
巻: 1 ページ: 179-193