研究課題/領域番号 |
15H03206
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所 (2017-2018) 神戸大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
松本 曜 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 理論・対照研究領域, 教授 (40245303)
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研究分担者 |
吉成 祐子 岐阜大学, 日本語・日本文化教育センター, 准教授 (00503898)
河内 一博 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 総合教育学群, 教授 (00530891)
守田 貴弘 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (00588238)
長屋 尚典 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (20625727)
古賀 裕章 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 講師 (40597241)
高橋 清子 神田外語大学, 外国語学部, 教授 (50364922)
夏 海燕 神奈川大学, 外国語学部, 助教 (80727933)
今里 典子 神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (90259903)
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研究協力者 |
バドマ
カフンブル モニカ
イバレッチェアンチュニャーノ イライデ
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 言語類型論 / 空間移動 / 移動経路 / 意味論 / 通言語的比較 |
研究成果の概要 |
言語による空間移動の表現には興味深い差異と共通性がある。今までの研究では移動の経路が表わされるのが主動詞かそれ以外かという観点から言語の分類が行われてきた。しかし、経路の表現位置は経路の種類によって異なる。本研究では、統一的な通言語的ビデオ実験によって、多様な経路について10の言語において調査を行った。その結果、最も主動詞で表現されやすいのはUP/DOWNであり、されにくいのはTO, FROM, ALONGであることが分かった。このように、経路には、主動詞で表現されやすいものからそうでないものまで、ゆるやかな序列がある。この発見に基づいて、言語の差異をより明確に示すことが出来るのである。
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自由記述の分野 |
言語学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究では、人や物が移動するという基本的な事象を、諸言語がどのように表現するのかを比較研究したものである。移動の経路を表現するのに動詞を使うかどうかを調べ、諸言語に見られる差異の背後に共通した原則があることを示した。このような共通性は、人間が人間であるゆえに持つ様々な傾向を反映しているものと考えられる。したがってこのような研究は広く人間理解につながるものである。
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