研究課題/領域番号 |
15H03222
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
鈴木 渉 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (60549640)
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研究分担者 |
板垣 信哉 宮城教育大学, 大学院教育学研究科高度教職実践専攻, 教授 (80193407)
寺澤 孝文 岡山大学, 教育学研究科, 教授 (90272145)
佐久間 康之 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (90282293)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 言語学 / 第二言語習得理論 / 暗示的知識 / 明示的知識 / 縦断研究 / 長期研究 / マイクロステップ / 自己評価 |
研究実績の概要 |
グローバルに活躍するための英語力を小・中・高・大を通して育成する必要性がこれほど叫ばれている時代はない。現場の教師や学習者に必要としている情報は、英語ができるようになるには、児童や生徒(自分自身)が「何を、どのくらい」勉強しなければならないのかという具体的な指針である。それに答えるのが、本研究の目的である。そのため、平成27年度は、文献研究、情報収集、実験研究を中心に行った。文献研究では、外国語(第二言語)習得における明示的・暗示的知識に関する第二言語習得研究やそれに関連する認知心理学研究、研究手法(自己評価)に関する第二言語習得研究を精査した。また、国内外の学会に参加し、明示的知識・暗示的知識に関する最新の研究動向を把握したり、本研究の研究方法等について助言を得た。文献研究や情報収集の成果に基づいて、実験研究では、教育工学で開発された『マイクロステップ計測法』(分担者の岡山大学寺澤教授らが開発)という手法を用い、日本人大学生約200名一人一人の英語力が自覚できないレベルで日々向上するのか、英語力が長期的にどのように発達していくのかを解明しようと試みた。具体的には、宮城教育大学、福島大学、岡山大学の3大学の1年生に毎日30分間約1ヶ月英単語オンライン学習(簡単な自己評価課題)に従事させた。得られたデータを分析した。分析の結果、第二言語の知識が自覚できないレベルで徐々に習得されていくことが分かった。平成27年度の研究の成果は、平成28年度に国内の学会(全国英語教育学会)や国際学会(環太平洋第二言語習得研究フォーラム、アメリカ応用言語学会)で口頭発表を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初1年目は、文献研究、情報収集、予備実験を予定していたが、準備が順調に進み、大学生を対象とした実験を行うことができたため。
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今後の研究の推進方策 |
第一に、1年目のデータを分析し、国内外の学会で発表したり、学術論文としてまとめる。第二に、小・中・高校生を対象とした実験を実施するため、課題を作成したり、予備実験を行ったりする。
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