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2018 年度 研究成果報告書

戦争と障害の比較史的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 15H03235
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 史学一般
研究機関同志社大学 (2017-2018)
京都産業大学 (2015-2016)

研究代表者

山下 麻衣  同志社大学, 商学部, 准教授 (90387994)

研究分担者 大谷 誠  同志社大学, 人文科学研究所, 嘱託研究員 (10536105)
今城 徹 (今城徹)  阪南大学, 経済学部, 准教授 (20453988)
藤原 哲也  福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (30362338)
長廣 利崇  和歌山大学, 経済学部, 准教授 (60432598)
鈴木 晃仁  慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 教授 (80296730)
中野 智世  成城大学, 文芸学部, 教授 (90454470)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード戦争と障害 / 障害者対策の歴史 / 戦傷者対策の歴史
研究成果の概要

本研究の目的は、包摂や排除された障害者がどのように生活を維持していたのかを明らかにすることにあった。障害者の生活という問題は、人は生きていかなければならないという生物の基礎原理が背後にある。とりわけ、戦時期には先天的障害のみならず、生活の困窮や戦闘による障害者の増加によって障害者の存在が顕在化した。この戦時期の経験は、戦後の日本の障害者福祉のあり方を決める大きな要因の1つとなった。本研究では、第1にこのように顕在化した障害者がどのように生活を成り立たせてきたのか(障害者の生活費の問題)、第2に障害者の生活に影響するどのような社会制度が存在してきたのかについて明らかにした。

自由記述の分野

近代日本看護史

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本が経験した近代戦争のうち、第二次世界大戦における犠牲の度合いは桁違いに大きかった。この犠牲には障害者数の急激な増加も含まれる。障害者数の急増は障害者の生活問題を浮き彫りにし、日本社会が障害者の存在をより意識できうる環境を作った。障害者は健常者の利害を判断基準とし、社会へ包摂もしくは排除されてきた。本研究では、戦後、顕在化した障害者が、どのような制度をどのように利用しながら生活したのか、そのプロセスにどのような問題点があったのかを浮き彫りにした。この視点に基づいた研究を継続し、卓越した能力を持つ存在、社会的弱者では必ずしもない多様な障害者がいかにして社会で生きてきたのかを示した。

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公開日: 2020-03-30  

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