研究課題
最終年度にあたる2018年度は、研究分担者の協力を得て2015年4月に発足した毛沢東伝研究についての共同研究グループの研究会を隔週1回の割合で京大人文研で定期開催し、年度内に16回開催することができた。例会では2015年以来収集してきた毛沢東伝に関するデータ、資料、様々な版本などを持ち寄って分析するとともに、毛沢東の国外における影響をとりあげるなど、日本の研究者にしかできないアプローチで実態解明を進めた。例会のうち、本研究事業の研究協力者の研究報告の中身は以下の通りである:高嶋航「毛沢東と水泳」、田中仁「『毛沢東選集』第五巻について」、江田憲治「中国共産党の「五四」記念と文学革命論争」。研究の対外発信の一環として、8月末に本研究グループの研究代表者がベルリンでの国際学会 “New Perspectives on Modern Chinese History in the Light of China’s Rise”に参加し、また3月末には研究代表者、および研究分担者3名が武漢の華中師範大学を訪れ、研究成果を披露した。このほか、湖南省にある毛沢東、劉少奇、彭徳懐、曾国藩らの史跡を調査し、それら革命人物の関連施設が今日どのように保存・公開されているかについて、現地調査することができた。また、9月にも石川がアメリカで資料調査を進めた。そのうち、いくつかの研究成果は中国の学術刊行物に相次いで掲載されるにいたっている。このほか、京大人文研の所蔵する旧鱒澤彰夫氏所蔵の文化大革命期紅衛兵資料の整理を継続した。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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史林
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http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~rcmcc/group1.htm