研究課題
基盤研究(B)
本研究では、各自が担当する国・地域(イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・ロシア・スペイン)におけるエゴ・ドキュメント研究の状況を把握した。具体的には、資料編纂状況であり、また分析の方法論である。エゴ・ドキュメントから派生する歴史理論の開拓も進んでおり、例えば、エゴ・ドキュメントを読み解く方法として、史料に照射される「主観性」、さらに情動・感情の歴史が注目されている。本研究の総括的位置を占める日本西洋史学会大会のシンポジウムでは、中世・近世から現代にいたるヨーロッパ内外で執筆されたエゴ・ドキュメントの分析の実践例を提示して、その歴史研究における射程を明らかにした。
イギリス史、歴史理論