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2018 年度 研究成果報告書

現生人類文化の出現と拡散に果たしたアジア南回りルートの意義に関する考古学的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 15H03261
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 考古学
研究機関東京大学

研究代表者

佐藤 宏之  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (50292743)

研究協力者 長崎 潤一  
森先 一貴  
下岡 順直  
國木田 大  
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード現生人類拡散 / 南回りルート / 後期旧石器時代 / 石器技術 / 年代測定 / モヴィウス・ライン / 適応行動
研究成果の概要

アフリカで出現した現生人類はチベット高原を避けて北回りルートと南回りルートを経てアジア全域に拡散し、日本列島には3.8万年前に到達した。現生人類文化を指標する石刃技法をもつ北回りルートによる列島への拡散は3.5万年前であるため、列島最初の現生人類文化は南回りルートとこれまで推定されていたが、その実態は未解明であった。本研究では、インドから東南アジア・日本にかけての最新の考古学的資料に基づいて、当時の環境条件に適応した旧石器人の行動戦略を明らかにし、南回りルートの実態を解明した。

自由記述の分野

人文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本の歴史は、現生人類が日本列島に出現した後期旧石器時代初頭から本格的に開始された。現在の日本文化は、日本史の中心と見なされてきた北琉球から本州北部にかけての地域からなる「中の文化」に加えて、北海道と東北北部からなる「北の文化」と南島の「南の文化」の3つから構成されており、これらの3つの文化圏は後期旧石器時代の初めから並存した。したがって現生人類が日本列島に出現するまでの歴史的プロセスの解明は、きわめて重要な意義をもつ。日本文化の地域的な構成は日本の歴史の始まりから存在したが、それは現生人類が出現時期を違えてこれら3つの文化圏に拡散したことがきっかけとなっている。

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公開日: 2020-03-30  

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