研究課題
研究代表者が難病を罹患し、入院・経過観察中のため、予定されていた海外における分析実験を延期する必要が生じた。このため、バイオマーカー分析、単一化合物安定同位体分析を行うことが出来なかった。国内で測定することが出来るバルク(全試料)安定同位体分析(炭素・窒素安定同位体比、炭素/窒素原子数比)を進めた。主として、新潟県の火炎土器関係資料、草創期資料について、分析を行った。また、新潟県の縄文時代中期の遺跡、関東地方の縄文時代後期遺跡から、分析試料を選別した。これらについて、分析を進める予定である。
3: やや遅れている
研究代表者が、平成27年(2015年)7月はじめに、難病指定されている急性間質性肺炎を罹患した。幸い、ステロイド剤の大量投与で一命を取り止めたが、2ヶ月半の入院を余儀なくされた。退院後もステロイド剤の服用、通院治療が続き、服用量を減らしながら、急性増悪(再発)が起きないよう経過観察中である。急性増悪への緊急対応が出来ないので、主治医から外国出張を禁じられたため、平成27年(2015年)9月に予定していた海外での分析実験が出来なくなり、当初の研究計画を遂行することが不可能になった。このため、1年間の繰越申請を行い、承認された。平成28年(2016年)夏には、渡航が可能になる。
平成28年(2016年)夏には、外国出張が可能になる。現地共同研究者とスケジュール調整を行い、土器付着炭化物および土器片に吸着した化合物について、分析を行う。
すべて 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
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