研究課題/領域番号 |
15H03266
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
宮本 一夫 九州大学, 人文科学研究院, 教授 (60174207)
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研究分担者 |
宇田津 徹朗 宮崎大学, 農学部, 教授 (00253807)
田中 克典 弘前大学, 農学生命科学部, 助教 (00450213)
三阪 一徳 九州大学, 人文科学研究院, 助教 (00714841)
小畑 弘己 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (80274679)
上條 信彦 弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (90534040)
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研究協力者 |
米田 稔
欒 豊実
靳 桂雲
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 東北アジア農耕化4段階説 / 畦畔水田 / 楊家圏遺跡 / 偏堡文化 / 温帯ジャポニカ / 土器圧痕レプリカ調査 / 弥生開始期 / 放射性炭素年代 |
研究成果の概要 |
研究代表者が提起する東北アジア初期農耕化4段階説の内、第2段階の山東半島から遼東半島へのイネの伝播仮説を、土器圧痕調査で実証した。同段階の偏堡文化の朝鮮半島無文土器文化の成立への影響を、山東半島・遼東半島の土器製作技術の調査によって明らかにした。また、この段階の山東半島の水田の存在について楊家圏遺跡のボーリング調査によって示した。さらに第4段階の北部九州の弥生文化の成立年代を炭化米の年代によって明らかにした。
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自由記述の分野 |
東アジア考古学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東北アジア初期農耕化4段階説が、本研究の様々な個別成果により、実証化されてきたことは、本学説が東アジア先史社会の一つの通説になることを意味し、学術的な意義が高い。さらに、人類史としての農耕化における東北アジア地域の普遍性と特殊性が明らかとなった。また、二次的農耕社会への農耕の広がりと変容の過程が明らかとなり、地域社会の農耕文化の自立的な成立過程が明らかとなった。このことは、日本列島の弥生文化の生成過程をも含んでおり、古代日本史における基層部分を明らかにした点で、社会的な意義が大きい。
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