研究課題/領域番号 |
15H03269
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研究機関 | 北陸学院大学 |
研究代表者 |
小林 正史 北陸学院大学, 人間総合学部(社会学科), 教授(移行) (50225538)
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研究分担者 |
鐘ヶ江 賢二 鹿児島国際大学, 公私立大学の部局等, 書記 (00389595)
北野 博司 東北芸術工科大学, 芸術学部, 教授 (20326755)
木立 雅朗 立命館大学, 文学部, 教授 (40278487)
長友 朋子 (中村朋子) 立命館大学, 文学部, 教授 (50399127)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 炊飯方法 / 米蒸し / 湯取り法炊飯 / 竈 / スス・コゲ / 弥生時代 / 古墳時代 / 古代 |
研究実績の概要 |
平成29年度のスス・コゲ観察ワークショップ・観察会は、韓国三国時代の風納土城遺跡(韓国中央文化財研究所、2018年3月)、弥生中期の池子遺跡(逗子市池子遺跡資料館で7月と11月)、弥生後期の北川表の入遺跡(横浜市埋蔵文化財センター)とモリガフチ遺跡(石川県埋蔵文化財センター10・11月)、古墳前期の反貫目遺跡(胎内市文化財調査室、2018年2月)、台湾北部キウラ遺跡(中近世、宣蘭県文化財整理室、2018年1月)、などにおいて実施した。 これらの土器観察を通して、①弥生次代から古墳前期へと湯取り法炊飯の茹で時間短縮化が進行する、②古代の米蒸し調理のルーツとなっている韓半島では竈構造や湯釜の掛け方が日本とは異なる点も多い、などの点が明らかとなった。 ラオス・オイ族の米作りと食文化の民族誌調査を2017年8・9月に約3週間、実施した。本年度は調査対象をオイ族・ラオ族の5村に広げて、米品種の選択についての比較を行った結果、「米品種の粘り気度の違いが米品種の早晩性や水田の水条件と相関することが示された。よって、上述の「弥生前期から古墳中期にかけての湯取り法炊飯における茹で時間短縮化」と「5世紀から11世紀にかけての米蒸し時間の短縮化」をもたらした背景として、より水条件の悪い米作り不適作地への開発の進行に起因した「生育期間の短縮化(早生の増加と晩生の減少)に伴う米品種の粘り気度の増加」が想定された。 本年度は3年間の最終年度であることから、成果公開として、雑誌『物質文化』での「古代の米蒸し調理特集」(6名が執筆、計約130頁、2018年5月に出版)と日本考古学協会第_回大会(2018年)での「弥生時代から中世にかけての米調理時間短縮化」セッションの2つを行った。前者の準備として2018年2月に立命館大学において研究会(原稿読み合わせ会)を行った。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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