研究課題/領域番号 |
15H03277
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
山崎 孝史 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (10230400)
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研究分担者 |
香川 雄一 滋賀県立大学, 環境科学部, 准教授 (00401307)
北川 眞也 三重大学, 人文学部, 准教授 (10515448)
前田 洋介 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (10646699)
畠山 輝雄 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (20508741)
二村 太郎 同志社大学, グローバル地域文化学部, 助教 (50580817)
飛奈 裕美 京都大学, 人間の安全保障開発連携教育ユニット, 特定講師 (90727570)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 政治地理 / グローバル化 / ガバナンス / 空間 / スケール |
研究実績の概要 |
平成27年度はStage 1(グローバル化の新局面における政治空間の変容・再編に関する検討)からStage 3(政治地理学方法論の刷新)の段階に相当し、A班「政治空間論の再構築」を中心に以下のような活動を進めた。 まず、本研究の全体研究会を兼ねた人文地理学会政治地理研究部会の公開研究会として「「世界都市」から「スケールの政治経済学」へ―ネオリベラリズム以後の都市リストラクチュアリングの社会学の課題」(2015年5月30日、愛知県産業労働センター)、「所有と立ち退き」(5月31日、同志社大学)、「地名の認識論序説―都道府県名と階層関係」(11月14日、大阪大学)を開催し、政治空間の変容についての実態的把握とその理論的理解を深めた。また、九州大学アジ ア太平洋未来研究センターとともに米国の政治地理学者ジョン・アグニューUCLA教授を招へいし、講演会"How Space Affects Politics: Themes in American Political Geography"(11月28日、大阪市立大学文化交流センター)を開催し、政治地理学理論・方法論の再検討を進めた。 次に、研究代表者が、8月17日から21日に開催された国際地理学連合モスクワ地域会議において、政治地理学委員会関連のセッションを組織した。また2016年8月に開催される北京での国際地理学会議の準備として、広州市の中山大学で開催される政治地理委員会プレ会議の計画とともに、政治地理学関連セッションへの発表を募り、多数の応募を得ている状態である。 そして、本研究グループの活動を広報する媒体として政治地理研究部会のホームページ(http://polgeog.jp/studygroup/)を刷新・改設し、研究の広報を進めるとともに、成果・実績のアーカイブとしての運用を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
3回の公開研究会開催、1回の招へい講演会開催、国際会議開催協力、ホームページ改設など、ほぼ当初予定通りに研究が進展したと判断できる。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度はStage 3から実証研究の段階となるStage 4に進む。Stage 4は分析スケールの差異から、B班「重層化する場所の政治」とC班「領域の管理とその超脱」に分かれるが、両者は並行して実施される。これら研究段階の相互関係は、平成27年度に開始された理論(Stage 2)・方法論(Stage 3)研究を受けて、Stage 4の各班がそれらを実証研究の中で洗練し、27年度開始の研究にフィードバックする。また全体研究会や各班研究会を通してStage 4内の部門間の交流を活発化させる。連携研究者との連携も28年度において最も積極的に行なう。
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