研究課題/領域番号 |
15H03287
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
井上 和治 東北大学, 法学研究科, 准教授 (20345250)
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研究分担者 |
古谷 豊 東北大学, 経済学研究科, 准教授 (00374885)
大内 孝 東北大学, 法学研究科, 教授 (10241506)
犬塚 元 法政大学, 法学部, 教授 (30313224)
岩田 美喜 東北大学, 文学研究科, 准教授 (50361051)
大河内 昌 東北大学, 文学研究科, 教授 (60194114)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 当事者対抗主義 / 刑事裁判 / 弾劾手続 / 党派性 |
研究実績の概要 |
平成28年度も,引き続き,2015年度の交付金により東北大学に導入されたオンライン・データベースであるECCO: Eighteenth Century Collections Onlineに収録されている膨大な一次史料に基づき,とりわけ18世紀イングランドにおける議会政治を中核に据えるかたちで,議会における当事者対抗主義的な言説の在り方について検討を行った。また,平成28年度は,一次史料の分析・検討(未だ完全なものとはいえない段階にある)に並行して,先行研究(二次文献)の分析・検討も適宜進めた。 研究代表者及び研究分担者の個々の研究実績の概要は下記のとおりであるが,平成27年度以来の研究成果について全員で検討を行うため,平成28年8月,海外の研究者もゲスト・スピーカーとして招聘しつつ,合同の研究会を実施した。 研究代表者においては,昨年度に引き続き,18世紀中盤の議会討議録に関する検討を行った。平成27年度は,議論の前提として,テクスト成立の背景事情につき分析・検討を行ったが,平成28年度は,これまでの作業を前提としたうえで,刑事手続を巡る個々の法案に関する具体的な討議内容につき分析・検討を行った。その成果の一部は,前記の合同の研究会において報告された。 研究分担者においては,研究代表者による上記の研究に関連させるかたちで,それぞれの専攻分野に従い,交付申請書に記載した研究実施計画に即して,政治・経済・文学における当事者対抗主義的な言説の在り方につき,それぞれ検討を進めた。その成果の一部は,前記の合同の研究会において報告された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究課題を進めるにあたっての中核的なデータベースであるECCO: Eighteenth Century Collections Onlineに収録されている文献のうち,本研究に関連することが判明した1次史料が予想以上に膨大な数にのぼり(この点は既に昨年度に認識されたことであるが),史料の調査・分析に予想以上の時間を費やさざるをえない状況が続いていることから,進捗状況としては,「やや遅れている」という状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
今後とも,引き続き,研究実施計画に記載したとおりの計画・方式に従い,適宜研究を進める。
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