研究課題/領域番号 |
15H03301
|
研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
交告 尚史 法政大学, 法務研究科, 教授 (40178207)
|
研究分担者 |
坂本 達彦 國學院大學栃木短期大学, 日本文化学科, 准教授 (20390750)
三浦 大介 神奈川大学, 法学部, 教授 (30294820)
古井戸 宏通 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30353840)
松本 充郎 大阪大学, 国際公共政策研究科, 准教授 (70380300)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 公法学 / 日本史 / 林学 / 水循環 / 土地所有権 / 民俗学 / 保安林 / ショーの森 |
研究実績の概要 |
1.年度当初の5月に東京に参集し、昨年度の研究調査の実績を披露し問題意識を共有化するとともに、本年度の調査地について検討した。この検討において、フランスのブザンソンが浮上し、そこに参集者の関心が集中した。 2.これをうけて、本年度の外国調査として、フランスを訪問し、古井戸の提案により、ブザンソン大学でショーの森の歴史をテーマとするVion-Delphin教授の博士論文を閲覧した。さらに、ロン・ル・ソーニエのジュラ県文書館を訪問し、古文書を閲覧し複写した。古文書の複写に際しては、坂本が日本での研究で用いている技術を活用することができた。また館長および司書と面談し、我々の疑問点を解明した。交告は、ショーの森の存するジュラ県において古来より行われてきた酪農経営について、その経営組織体の規範的特色を学ぶことができた。 3.坂本は、諏訪市諏訪教育会において高島藩の林制に関する史料調査に注力した。その成果が、ジュラ県文書館やショーの森における調査に反映された。松本は、台湾との比較において山林所有権の細分化と空洞化に関する法的研究を行った。三浦は、温泉と地熱利用というように目的を異にする利用を調整するという見地から、森・川・海を通した土地利用の法的問題点を考察した。古井戸は、森林の転用が自由に行われると空間利用の統一性が失われると考え、これを抑止する保安林制度について研究した。交告は、この数年、森林は森林法、河川は河川法というように法律が縦割になっておりそれぞれの目的が必ずしも整合しないことに不満をもっている。それぞれの担当行政機関がそれぞれの法律に厳格に拘束されると、政策の統一性が失われる。その観点から、深海底での資源開発に対応するために改正された鉱業法の研究に取り組んだ。鉱業法は従来資源の合理的開発を目的としているが、それだけでは深海底の環境保全に努めることは困難だと考えたからである。
|
現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|