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2018 年度 研究成果報告書

日中戦争をめぐる国際報道と宣伝戦

研究課題

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研究課題/領域番号 15H03314
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 政治学
研究機関早稲田大学

研究代表者

土屋 礼子  早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (00275504)

研究分担者 梅森 直之  早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80213502)
山本 武利  早稲田大学, 政治経済学術院, 名誉教授 (30098412)
加藤 哲郎  一橋大学, その他部局等, 名誉教授 (30115547)
井川 充雄  立教大学, 社会学部, 教授 (00283333)
小林 聡明  日本大学, 法学部, 准教授 (00514499)
研究協力者 梅村 卓  
曲 揚  
劉 茜  
赤見 友子  
チン セジョン  
オコーノ ピーター  
陳 雅賽  
ムミノフ シェルゾッド  
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードプロパガンダ / ジャーナリスト / 通信社 / ラジオ / 東亜 / 新聞 / 中国 / インテリジェンス
研究成果の概要

(1)日本の大手紙の中国専門記者は外務省との関係を主軸にしていたが、満州事変から軍との関係に重心が移したこと、また(2)『庸報』や『武漢報』など日本軍が関与した中国語新聞の内容や、中国で女性を用いた軍の諜報活動を明らかにした。一方、(3)東アジアでの英国の対外宣伝はロイター通信社のニュース配信への依存から、日英開戦以降はオーストラリア出身者や中国育ちの英国人が極東局と重慶の拠点に加わり再編され、アジア諸語によるラジオ放送が急速に増強されたこと、また、(4)ラジオについては、台湾放送協会の成立と展開、さらに米国による心理戦でのラジオの使用が日中戦争からベトナム戦争に至ったことが明らかとなった。

自由記述の分野

歴史社会学、メディア史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は日中戦争をめぐる国際報道と宣伝戦を、日本の中国専門記者をはじめとするジャーナリスト、アジアにおける通信社とラジオ放送というメディアに注目して、それらと日本政府の外務省や在外日本軍、あるいは英国の情報省極東局をはじめとする対外宣伝機関との結びつきが、戦争の進展に従って、どのようにプロパガンダや国際報道を行ってきたのか、その変転を組織と鍵となる個人の両面から明らかすることで、日本や中国の国内でのプロパガンダと対外宣伝および国際報道とのダイナミズムを解明する新たな切り口を拓いた。また宣伝戦の陰で、中国における日本軍の諜報活動が、女性の利用や細菌戦等と結びついて行われていた実態を明らかにした。

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公開日: 2020-03-30  

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