研究課題/領域番号 |
15H03335
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西山 慶彦 京都大学, 経済研究所, 教授 (30283378)
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研究分担者 |
人見 光太郎 京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 教授 (00283680)
文 世一 京都大学, 経済学研究科, 教授 (40192736)
小西 葉子 独立行政法人経済産業研究所, 研究グループ, 上席研究員 (70432060)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 特定化検定 / モデル選択 / 時間価値 / 観光産業 |
研究実績の概要 |
今年度は、以下の研究を行った。第一に、前年度までの逐次的なサンプリングのもとでの単位根検定の応用として、和分次数の探索方法を提案した。前年度に行ったAR(p)過程の単位根検定を利用してI(0)対I(1)の検定を行ない、また1階階差を取ったものについてI(0)対I(1)の検定を行なうことでI(1)対I(2)の検定を行なうことができる。しかし、I(0) が真の場合は停止時が非常に長くなるために停止時の分布を使った検定を併用して短期間で探索を行う方法を開発した。 第二に、前年までの研究において推定されたモデルに基づいて、荷主の時間価値を交通インフラ整備の社会的便益の評価に含める方法を開発し、試算を行った。社会的便益は、輸送企業の輸送費と荷主の時間費用の和の変化と定義される。ここでは高速道路の整備に着目するが、これは整備なしの場合と同じ要素投入のもとでも輸送時間が短縮されるので、技術進歩による費用関数のシフトと同様のメカニズムである。さまざまな重量と距離の組み合わせに対して高速道路整備の社会的便益を試算した。 第三に、近年外国人観光客数が記録を更新しながら増加すると共に重要性を増している観光産業に関する実証分析である。この研究では、インバウンドブームを総括的に把握、分析することで日本経済の今後の成長の可能性を模索した。Global Value Chains (GVCs)の枠組みでインバウンドブームを捉え、政府目標である2020年のインバウンド旅行者の消費額8兆円と2030年の15兆円が達成された場合の雇用・経済波及効果を産業連関分析で計測した。また、ジップ法則やジブラ法則の成立の有無に着目し、日本人旅行者、外国人旅行者別に行き先やその規模の動学的な傾向を明らかにした。それに基づき、今後の予測や収束の可能性を調べ、特に定常分布の相違、外国人旅行者が今後も増加する地域を明らかにした。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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