研究課題/領域番号 |
15H03372
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岩田 智 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (00232679)
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研究分担者 |
真鍋 誠司 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (10346249)
坂川 裕司 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (40301965)
多田 和美 近畿大学, 経営学部, 准教授 (50582805)
金 泰旭 近畿大学, 経営学部, 教授 (90364108)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | グローバル |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、イノベーション・プロセスの進展にともなう、インバウンド型やアウトバウンド型といったグローバルなオープン・イノベーション(他組織との連携を通じた技術、製品・サービス等の開発)のマネジメントがどのように行われているのかを明らかにし、その取り組みが企業の新たな価値創造に与える影響を、詳細な定性的・定量的調査を通じて実証的に分析することにある。 そこでは、オープン・イノベーションに関する既存研究では必ずしも十分に検討されてこなかった、グローバルな連携やオープンとクローズドとの中間(セミオープン)に位置するグループ企業との連携、基礎研究から応用研究、開発に至るイノベーション・プロセスのステージごとの連携の異同等が新たな価値創造に及ぼす影響に着目する。本研究では、そのようなグローバルなオープン・イノベーションのマネジメントと、それが新たな価値創造に与える影響を実証的に分析することによって、これまでのオープン・イノベーションに関する研究を前進させるとともに、新たな理論的、実践的含意を導くことを目的としている。 本年度は、主として先行研究の整理、分析枠組の構築、対象企業の選定を行い、インタビュー調査を実施した。その結果、次のようなことが明らかになった。まず、先進国に加えて新興国におけるグローバルなセミオープン・イノベーションの重要性が明らかになった。そのため、それらの国々を含めたグローバル・セミオープン・イノベーションと知識移転を関連付けた分析枠組の構築を行った。また、インタビュー調査によって、さまざまなグローバル・セミオープン・イノベーションの実態が明らかになった。したがって、それに基づいて分析枠組の確認をするとともに洗練化を図った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究がほぼ計画通りに進捗しているため。なお、当初予期していないことが起こった場合には、その都度最善の代替案を模索し、研究課題を達成できるよう努力する。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策としては、基礎研究から応用研究、開発に至るイノベーション・プロセスの進展にともなう、インバウンド型やアウトバウンド型といったグローバル・オープン・イノベーションのタイプのダイナミックな変化を捕捉するため、事例研究を継続する。それと同時に、質問票調査の準備も行う。
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