研究課題/領域番号 |
15H03379
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
高橋 潔 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (90298555)
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研究分担者 |
小川 憲彦 法政大学, 経営学部, 教授 (30434179)
大里 大助 福岡女学院大学, 人間関係学部, 准教授 (20435126)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 組織文化 / リーダーシップ / 個人-組織適合 / 組織学習 |
研究実績の概要 |
2016年度の研究実績は、以下の3点にまとめられる。 第1に、2016年度には、国際学会での研究報告が比較的多く実施された。組織学習と組織的学習棄却(アンラーニング)に関する一連の研究は、2016年6月に行われたAssociation of Japanese Business Studies第29回大会における研究発表、9月に行われたInternational Conference on Business and Economics Research第6回大会での基調報告ならびに研究発表として報告がなされた。時間展望とキャリア意識に関する一連の研究は、8月に行われたInternational Conference on Time Perspective第3回大会での研究報告として発表された。また、心理的契約に関するベトナム調査の成果は、International Congress of Psychology第31回大会にて発表された。研究期間の中途点で、海外での研究成果発表に一定の流れができたことは、今後の研究発展を見すえて、評価できるポイントである。 第2に、上記国際学会での研究発表に対応する形で、国内学会でも多くの研究発表が行われた。学習棄却、時間展望、個人-組織適合、レジリエンス・エンジニアリングについて、それぞれ個別の国内学会で、研究発表と招待講演の形で報告がなされた。研究代表者と研究分担者がともに所属する経営行動科学学会や人材育成学会や産業・組織心理学会などでは、当初の計画どおり、主に年次大会を通して成果発表が行われている。この国内学会報告を通して、本研究課題が関係者に認識されることは、意義があることである。 第3に、書籍と寄稿を通して、学術論文とは異なる形式で、本研究課題に関連するテーマが、一般読者を含む多数の対象者に向けて、情報発信がなされた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
調査を通したデータ収集は予想通りの進捗しており、データ分析や論文執筆に向けて、体制を整えている。分析が未完であったり、論文公刊に至らない部分もあるが、今後の成果発表の素地が整いつつある。 一方、海外学会と国内学会の双方で、研究論文の報告の実績が順調に積み上がっている。
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今後の研究の推進方策 |
研究代表者が移籍し、新しい研究環境に適応しなければならないという点で若干の困難が予想されるが、その一方で、研究分担者が在外研究から帰国したために、研究成果に対して大きな貢献が期待できる。データ分析を完結し、新しい分析視点での論文公刊をめざす。
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