研究課題/領域番号 |
15H03388
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
多田 和美 近畿大学, 経営学部, 准教授 (50582805)
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研究分担者 |
岩田 智 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (00232679)
中川 功一 大阪大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (40510409)
佐々木 将人 一橋大学, 商学研究科, 准教授 (60515063)
福地 宏之 東洋学園大学, 現代経営学部, 准教授 (90552505)
中川 充 日本経済大学, 経営学部, 准教授 (90638412)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 経営学 |
研究実績の概要 |
本研究では、日本企業の最重要課題の1つである新興国市場戦略を対象に、どの程度日本流のものの考え方を適用し、どの程度現地流の考え方を尊重すべきかに注目して分析する。先進国企業においては、この2者のバランスをどう取り、どのように両立していくかは、実務的にも学術的にも重要な研究課題であると考えられるためである。 そこで、本研究では、理論研究とともに様々な実証的手法を用いて日本企業の新興国事業の実態調査を行う。その結果、新興国の海外子会社マネジメントにおける国境を越えた組織社会化の問題への解決策を解明することを目的としている。 本研究は、3ヵ年計画で実施され、具体的には①理論研究班、②定性研究班、③定量研究班の3グループに分担して研究を進める。初年度に当たる平成27年度には、各グループは主に以下の研究を実施した。 ①理論研究班は、1)国際経営論、2)組織行動論、3)経営戦略論の領域を中心に先行研究を渉猟し、理論研究および実証研究に向けた情報収集を実施した。その結果は、随時各グループで共有した。②定性研究班は、複数の日本多国籍企業の海外子会社を対象とした事例研究および事例の比較分析を実施した。定性研究班を中心としたその成果の一部は、学術論文として公表した。③定量研究班は、来年度以降に実施する質問表調査に向けて、現時点で収集可能なデータをもとに定量分析等を行った。その結果得られた知見は、今後の質問表調査および事例研究で活用する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね当初の計画に沿って、研究を実施しているため。また、質問票調査に関しては、より入念な準備を行うため翌年度以降に実施することとなったが、そのための準備が順調に進んでいるため。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は、既述の通り①理論研究班、②定性研究班、③定量研究班の3つに分かれて研究を実施している。各班の研究の進捗状況は良好であり、かつグループ間の連携・情報共有も円滑に行われている。したがって、研究体制を大きな見直しは必要なく、現状をより良い形で維持・発展させることが望ましいことが考えられる。 ただし、今後を研究を進めていくうえで必要が生じた場合は、研究体制の見直しを速やかにすすめ、円滑な研究遂行に最善を尽くす計画である。
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