研究課題/領域番号 |
15H03393
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
商学
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
小川 進 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (80214021)
|
研究分担者 |
西川 英彦 法政大学, 経営学部, 教授 (10411208)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 商学 / マーケティング / ユーザーイノベーション / メイカームーブメント / メイカーズ |
研究成果の概要 |
本研究は、消費者が自らの利用に必要なためにモノづくりを行うという「ユーザーイノベーション」と、モノづくり自体を楽しむために製作するという「メイカーズ革命」を取り上げ、両概念についての類似性と相違性を、モノづくり動機という枠組みにより、実証するものである。大規模定量調査の結果、実用的利益のために行う「功利主義的モノづくり動機」が製品成果(イノベーション)に影響を与えていた。つまり両概念の消費者の動機には相違性があった。製品公開においては両概念の消費者の動機に差はなく、プロセスが楽しいために行う「快楽主義的モノづくり動機」が影響を与え、功利主義的モノづくり動機によってその影響は強められていた。
|
自由記述の分野 |
マーケティング、ユーザーイノベーション
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、消費者のモノづくり動機に対して、ユーザーイノベーション研究と、メイカーズ革命研究における知見を統合した点である。それぞれ独自に研究が進められてきた両研究の理論研究を通して、知見を整理し、新たな仮説モデルを構築できたことは、理論への貢献である。 社会的意義としては、多くの消費者のモノづくりの成果がいまだ社会全体で十分に活用されていないという状況下、企業や研究者が、どのようなモノづくり動機をもつ消費者が製品成果をあげるのかを理解するということは、埋もれてしまう可能性のある消費者のモノづくりという資源を上手く活用でき、社会への貢献が期待される。
|