研究課題
最終年度であるH30は、継続中の調査を実施していくとともに、4年間にわたる科研プロジェクトの成果を発信していくことに活動の力点を置いた。研究活動に関して、接触を対象にしたDMの媒体効果(紙vs電子)の研究では、協力企業が有するユーザーを対象とした2回目の大規模な実験を実施した。聴覚を対象とした研究も昨年度末から始まり、都内大手企業のオフィスにおいて1か月間BGMを流し、仕事の生産性へ及ぼす影響を検証した。さらに、小売企業のトップマネジメントに対するインタビュー調査も継続して実施した。他にも、各感覚プロジェクトのフィールド調査の結果に基づき実験室実験やネット調査を進め、効果の頑健性や詳細な心理的メカニズムの解明を進めた。成果報告に関して、DMの媒体効果に関する研究成果を、6月の日本消費者行動研究学会(亜細亜大学)、10月の日本マーケティング学会(早稲田大学)、同月の日本消費者行動研究学会(同志社大学)で発表した。3月には実業家向けのシンポジウムを開催し(早稲田大学)、研究成果の知見の実務への応用可能性について議論した。また、GPS研究の成果については6月の日本消費者行動研究学会(亜細亜大学)、8月のAMA(American Marketing Association:Boston)学会のポスターセッションで発表を行った。さらに、7月には本科研プロジェクトの成果全体を社会へ広く発信するためにシンポジウムを開催した(早稲田大学)。各研究プロジェクトの成果を報告するとともに、センサリー研究を進める国内の研究者、本科研プロジェクトの協力企業である実務家に講演を依頼し、実務と学術の両面からセンサリーマーケティングに関する議論を展開した。他にも、海外ジャーナルや国内トップジャーナルへの投稿を進めたり、業界紙におけるエッセイの投稿や書籍において本科研プロジェクトの成果を発表している。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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