研究課題/領域番号 |
15H03412
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研究機関 | 聖心女子大学 |
研究代表者 |
岩上 真珠 聖心女子大学, 文学部, 教授 (70213270)
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研究分担者 |
渡辺 秀樹 帝京大学, 文学部, 教授 (30114721)
宮本 みち子 放送大学, 教養学部, 教授 (60110277)
米村 千代 千葉大学, 文学部, 教授 (90262063)
大槻 奈巳 聖心女子大学, 文学部, 教授 (30356133)
松木 洋人 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 准教授 (70434339)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | ライフコース / 家族 / コーホート / ジェンダー / 労働 |
研究実績の概要 |
1)先行研究のレビュー:次年度以降実施予定の量的アンケート調査と質的インタビュー調査のための先行研究のレビューおよび整理作業を行った。メンバー間で、既存データ整理、先行研究のレビュー、関連資料を収集・整理して、これまでの研究成果をメンバー間で共有し、次年度のアンケート調査の実査および分析のためのより具体的な調査枠組みを検討した。 2)インタビュー調査(プレ調査)の実施:60代後半(1946~1950年出生コーホート)および30代後半(1976~1980年出生コーホート)を各6名ずつ12名に対してインタビュー調査を次年度以降のインタビュー調査のプレ調査として実施した。この調査で、質問内容は、家族歴、教育歴、仕事歴、地域移動歴、ジェンダー観、高齢期(老後)観、人生観、親あるいは子との関わり、親世代あるいは子世代との違い、時代との関わりに関して記憶に残っている出来事、人生に影響を与えた出来事などを尋ねた。その結果、東日本大震災の影響が見られたり、人生に影響を与えた出来事がその後の職業キャリアと結びつく事例が見られるなど当初予測とは異なる結果を得て、次年度以降のインタビュー調査項目としてそれらの考慮の比重を高めることを検討した。 3)アンケート調査の準備 次年度実施予定のアンケート調査票の企画・設計、調査会社の選定等、実施に向け準備作業を行った。具体的には、調査サンプルを住民基本台帳から抽出するA案、インターネットモニターから抽出するB案、郵送モニターから抽出するC案の3案にしぼり、調査会社を選定し、2社に見積もりを依頼し、見積もり結果から検討作業を行ったが、3案の長所・短所を十分に検討するため、最終決定は次年度とすることとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究メンバーは社会調査について経験が豊富で、調査において何が問題になるか、それらの問題に対してどのように対処するかについてよく理解している状況で、年5回の定期研究会とメール上でのやりとりを通して、インタビュー調査およびアンケート調査の準備はおおむね当初の計画通り進んだ。
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今後の研究の推進方策 |
次年度実施のアンケート調査について、予算の制約から当初予定していた調査サンプルを住民基本台帳から抽出する案では、対象者数をかなり減らす必要があり、実施が難しい可能性が高いことがわかった。限られた予算で、当初の研究目的を果たせる代替案を早急に検討する必要がある。また、インタビュー調査との連携をどのようにとるかについても引き続き検討をすすめることになった。
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