研究課題/領域番号 |
15H03430
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
筒井 孝子 兵庫県立大学, 経営研究科, 教授 (20300923)
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研究分担者 |
東野 定律 静岡県立大学, 経営情報学部, 准教授 (60419009)
大夛賀 政昭 国立保健医療科学院, その他部局等, 主任研究官 (90619115)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 地域包括ケアシステム / マネジメント / 保険者機能 / 医療・介護連携 / 見える化 |
研究実績の概要 |
地域包括ケアシステムは国家戦略として明示されており、その構築は喫緊の課題とされている。このシステムで、とくに重要とされているのは、地域包括ケアシステムのマネジメントを行なう保険者の機能を明らかにすることである。 平成29年度に本研究では、地域包括ケアシステム構築に向けた具体的なマネジメントツールの開発に資する以下の研究を実施した。 第1に、地域包括ケアシステム整備に向けた自治体の取り組みのプロセスを項目化(Ⅰ.地域マネジメントに向けた体制の構築、Ⅱ.自立支援・介護予防に資する施策の推進、Ⅲ.介護保険運営の安定化に資する施策の推進)のデータベースを用いて、要介護認定・介護給付データを用いた「自治体保険者機能評価指標」の開発を行うとともに、これと自治体の取り組みのプロセスの関連性を検討した。 第2に、この評価指標のモニタリングに有効な情報エントロピーを活用した解析手法についても検討を進めた。 第3に、自治体の取り組みのプロセスを活用した「地域包括ケアシステムのマネジメントの評価シート(案)」を作成するとともに、80自治体を対象とした一部項目を用いた試行調査を実施し、このシートを活用した地域包括ケアシステムのマネジメント手法についても検討を進めた。 これらの成果は、改正介護保険法によって、今年度から実施される保険者機能推進交付金を活用した保険者機能強化等、介護保険行政にとって意義のあるものと考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画に予定した内容にそって、研究が実施されているため。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である今年度は、前年度作成した「地域包括ケアシステムのマネジメントの評価シート(案)」の臨床的妥当性を検討するとともに、このシートを活用方策について取りまとめる。 また、これまでの研究の成果から開発されたデータベースを活用した地域包括ケアシステムのマネジメント手法についても引き続き検討を進める。
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