研究課題/領域番号 |
15H03459
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
津田 彰 久留米大学, 文学部, 教授 (40150817)
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研究分担者 |
岡村 尚昌 久留米大学, 付置研究所, 准教授 (00454918)
内村 直尚 久留米大学, 医学部, 教授 (10248411)
津田 茂子 帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (20197700)
堀内 聡 岩手県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (20725999)
伏島 あゆみ 金沢工業大学, 基礎教育部, 講師 (30782099)
田中 芳幸 京都橘大学, 健康科学部, 准教授 (50455010)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ストレス評価の信念 / 自己認識のポジティビティ / ポジティブ感情 / 糖尿病患者 / がん患者 / 管理職 / 幸福感 / QOL |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,自己認識のポジティビティ(i.e.,自己を肯定的に評価したり,ポジティブ感情とネガティブ感情のバランスを適切に保ったりする個人の特性)とストレス評価の信念(i.e.,ストレスの存在や影響性を見積もる個人の考え,態度)がストレスコーピング過程にどのように関連しているのか,その作用メカニズムを質問紙調査などにより心理学的に解明することにあった。 今年度は,研究1:ポジティブ志向が食事アドヒアランス及び幸福感に及ぼす影響について2型糖尿病患者118名に質問紙調査を行った。分析の結果,1)ポジティブ志向が高い患者は,ポジティブ志向が低い患者と比較して食事アドヒアランスが高いこと,2)ポジティブ志向が低い患者は,高い患者と比較して,食事療法が遵守できていないとの認識が幸福感を下げることが明らかになった。 研究2:ポジティビティ志向とストレス評価の信念がQOLに及ぼす影響についてがん患者83名に質問紙調査を行った結果,1)ポジティブ志向が高い患者は,低い患者と比べて,いきいきと生活することでQOLが向上すること,2)ポジティブ志向が低い患者は,高い患者と比べて,がん罹患体験から人格的成長を見出すことによりQOLが向上することが明らかになった。ストレス評価の信念は心身の適応機能に影響を与えなかった。 研究3: ストレス評価の信念および組織の成果と成員の幸福度を高める上で必要とされるリーダーシップ資質との関連について,一般企業の管理職に就く会社員の553名を対象にWEB調査を実施した結果,1)ストレスを有用と捉える会社員ほど,部下へのメンタリング行動が増し,良好で信頼的な関係を築くという傾向が見られた。加えて,幸福感に対する理想が高く,心理的ストレスが低い傾向にあった。2) ストレスを害と捉える会社員ほど,幸福感に対する理想が低く,心理的ストレスが高い傾向が見られた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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