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2019 年度 研究成果報告書

視空間と触空間における直線の平行性と収斂性:ユークリッド空間説の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 15H03465
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 実験心理学
研究機関立命館大学

研究代表者

東山 篤規  立命館大学, 総合心理学部, 教授 (00118001)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワード空間知覚 / 並木実験 / 視覚 / 触運動感覚
研究成果の概要

水平面において2竿の方向を調整して奥行き方向に並木道を構成させ,視空間と触運動空間の幾何学を竿の勾配によって推定した.並木は1)2竿の間隔が等しく見える等距離教示,2)2竿が前後に延長されたと想定したときに遠くで交わって見えないようにする非交差教示,3)2竿が前額面に直交して見える直交教示が与えられた.どちらの空間においても,3教示による2竿の方向は一致した.これはユークリッド空間の予想と一致する.視角の大きさが過大に知覚されるということを仮定して,2竿の遠間隔と近間隔の視角関係を検証したところ,視空間はユークリッド空間とみなせたが,触運動条件ではユークリッドモデルは適合しなかった.

自由記述の分野

知覚心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

視空間と触運動空間がどのような幾何学によって記述されるのか検討した.約2メートルの長さの2竿を用いて,特定の知覚的基準(平行性,等距離性,直交性)を満たすように,各空間の奥行方向に2竿の方向を調整させた.その結果,視空間はユークリッド空間によって記述できるが,触運動空間はユークリッド空間,楕円的空間,双曲的空間のいずれによっても記述できなかった.これまで視空間の幾何学に関する半世紀以上の研究に終止符を打つとともに,触運動空間の幾何学に関する研究の糸口を与えるものである.

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公開日: 2021-02-19  

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