研究課題/領域番号 |
15H03492
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研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
岩崎 久美子 放送大学, 教養学部, 教授 (10259989)
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研究分担者 |
豊 浩子 国立教育政策研究所, その他部局等, フェロー (00727688)
立田 慶裕 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (50135646)
須原 愛記 国立教育政策研究所, その他部局等, フェロー (50731585)
福本 徹 国立教育政策研究所, 生涯学習政策研究部, 総括研究官 (70413903)
金藤 ふゆ子 文教大学, 人間科学部, 教授 (90254903)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 教育格差 / 子どもの貧困 / 格差是正 / NPO / アソシアシオン / セーフティネット |
研究実績の概要 |
本研究は、家庭の社会経済的背景に由来する教育格差が拡大・再生産され、貧困家庭の増加など、子どもをめぐる成育環境の悪化が社会問題化している中で、国内外の格差是正のための先導的事例を検証し、我が国の施策に資する知見を提供することを目的としている。 平成28年度は、フランスに焦点を当て、フランス(パリ、リモージュの2箇所)での現地調査を実施した。現地調査では、フランス国立科学研究センター(CNRS)名誉所員で教育社会学者である海外共同研究協力者の調整のもと、①フランス教育省やリモージュ市の行政担当官との面談聴取、フランス教育省視学官による政府報告書についてのブリーフィング、②フィールドワークを行っているパリ第8大学教授(社会学)の講義やリモージュ大学教授(教育社会学)引率によるフィールド訪問、③普通科(準備級)高校・総合制高校、生涯学習機関(GRETA、CNAM)の訪問、④教育関連アソシアシオンや社会的企業の視察・聴取、等を行った。 視察したアソシアシオンは、移民の若者への進学支援(Passeport-Avenir)、移民の放課後支援・地域住民の生活支援(ALIS, ARCHES, ATD Quart Monde)、若者へのIT技能付与による就労支援(Simplon)、児童養護・教育支援(Apprentis d’Auteuil)、アソシアシオン活動の経験知集約・ロビー活動の実施(RESOLIS)など、目的、規模、様態も多岐にわたる。 これらの現地調査の内容の一部は、フランスのNPO(アソシアシオン)の事例として、雑誌『社会教育』に掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度にアメリカ(ベイエリア)における現地調査、平成28年度フランスにおける現地調査を予定どおり実施し、その成果の一部を雑誌等で発表し成果が出ているため。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度は、英国の現状を文献等で把握した後、英国での現地調査を実施する。
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