研究課題
本研究の目的は、教員養成におけるキャリア教育の在り方をライフキャリアの視点より見直し、高校から大学・大学院への接続を視野に入れた、共生的な教職キャリアプログラムを開発することである。最終年度にあたる2019年度は、これまでに構築したモデルおよび先駆的な事例調査に基づき、開発した教材・ツール等を活用して、以下のような研究を行った。1.教職キャリアプログラムの開発・実践:高大接続を視野に入れたキャリア教育プログラムを、ライフステージのキャリア課題をふまえて具体的に開発した。教職課程入学前段階に関しては、高校生を対象とした教職キャリアプログラムの在り方を検討し、教育実践へと繋げることができた。また、奈良教育大学および同大学教職大学院のキャリア教育プログラムについて、多様性理解の視点から見直しを行い、共生的なキャリア教育プログラムへの修正、改善を図った。2. 教職キャリアカウンセリングの導入・実践:欧州の教職キャリアカウンセリングツールに関する調査をもとに、 "Career Counselling for Teachers" (CCT)の日本版の一部開発・実践を行った。これらは、教育実践において活用するとともに、試行的にWeb版プログラムを開発・運用することにより、研究者、教育関係者等への情報発信、研究成果の周知に務めた。以上の研究により、一連の研究の成果と課題を明確にし、今後の研究開発への指針を得ることができた。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
奈良教育大学教職大学院研究紀要「学校教育実践研究
巻: 11 ページ: 95-100