研究課題/領域番号 |
15H03501
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
溝口 達也 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (70304194)
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研究分担者 |
岩崎 秀樹 広島大学, 教育学研究科, 名誉教授 (50116539)
熊倉 啓之 静岡大学, 教育学部, 教授 (00377706)
濱中 裕明 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (20294267)
宮川 健 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (30375456)
石井 英真 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (10452327)
阿部 好貴 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (40624630)
真野 祐輔 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (10585433)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 論証 / 数学的活動 / カリキュラム開発 / 中等教育 / 数学教育 |
研究実績の概要 |
本プロジェクト全体の構想は,中等教育を一貫する論証指導の理論的枠組みを構築し,その枠組みを用いて数学的活動に基づく論証指導カリキュラムを開発することである。2年次にあたる平成28年度は,2つの国際的な取り組みを実施することができた。その1つは,7月にドイツ・ハンブルクで開催された第13回数学教育世界会議(ICME13)においてワークショップを実施したことである。そこでは,本研究のこれまでの取り組みを諸外国の研究者や教師と共有し,議論することができた。ワークショップは,研究代表者(溝口),研究分担者5名(岩崎,國宗,濱中,宮川,真野)が中心となり,その運営にあたった。 もう1つは,10月にイブ・シュバラール博士(フランス)とマリアナ・ボスク博士(スペイン)を招聘し,国際研究集会(セミナー,講演会,ワークショップ)を開催したことである。国際研究集会では,本科研のメンバーから研究発表を行うことを通して両博士とともに本科研の成果と課題を改めて検討するだけでなく,講演会やワークショップを通して今後の研究の方向性についても示唆を得ることができた。講演会およびワークショップは,日本数学教育学会や全国数学教育学会の後援を受け,広く参加を呼びかけ,当初の予想を上回る参加者(講演会は約110名,ワークショップは約25名)があった。 国内においては,本科研の研究課題をテーマとして,日本数学教育学会第4回春期研究大会(2016年6月12日開催)の創成型課題研究の部において,初年次の研究活動の成果と課題を発表した。また,上述した国際研究集会の準備や平成29年度の研究活動を推進するため,第3回研究集会(2016年9月19日・20日|兵庫教育大学神戸キャンパス)と第4回研究集会(2017年2月20日・21日|大阪教育大学天王寺キャンパス)をそれぞれ開催した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実施計画に従って,年2回の研究集会の開催,国内学会での発表,国際学会での発表,国際研究集会の開催を達成することができていることから,「おおむね順調に進展している」と判断される。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度は,本研究プロジェクトの最終年度にあたるため,論証カリキュラム開発に関する研究成果を発表するだけでなく,過去2ヶ年の共同研究成果を総括し,新たな研究課題や更なる発展可能性を検討にしていく。当初の(申請段階における)研究計画では,平成29年度も平成28年度に引き続き,海外研究者(1名)を招聘した国際研究集会を開催する予定であったが,平成28年度の本プロジェクト研究活動の推進に平成29年度の予算を一部前倒して使用することとなったことも鑑み,平成29年度は国際研究集会を開催しないこととした。そのため平成29年度は,本研究プロジェクトの成果を国内外で発信することや新たな研究課題の創出を中心に,本研究をさらに発展させる方法について検討することを中心に取り組みたい。
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