非平衡系の内部には多くの未知の高速現象が存在すると考えられる。本研究では、我々がこれまで先駆的に開発を進めてきた高感度X線イメージング法の一つであるX線回折格子干渉法をさらに発展させて、マイクロ秒オーダーの超高速・高感度X線イメージングおよび試料高速回転によるミリ秒オーダーの時間分解能の超高速・高感度4D(空間座標+時間座標)X線トモグラフィを実現した。本研究で開発した技術は、近い将来に汎用性の高い手法に発展すると予想され、ソフトマター科学やバイオミメティクスなどの基礎・応用研究分野におけるフロンティアの開拓など、我が国が世界を牽引する多くの分野への波及効果が期待される。
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