我々は2つのマグネターで硬X線パルスが、パルス周期の1万倍程度の長周期で位相変調を受けていることを発見した。これは内部の強いトロイダル磁場により、これら中性子星が僅か変形して自由歳差運動が起き、それと自転周期とのうなりが現れたと解釈された。本研究では米国NuSTAR衛星のデータを用い、これら2天体で現象が再確認されたが、変調振幅は「すざく」の値と大幅に変化していた。「すざく」で観測された別のマグネターからは、周期 48 ksで硬X線パルスの位相変調が検出された。MAXIを用いX線パルサーの光度とパルス周期変化率の相関を調べた結果、X Perseiはマグネター並の超強磁場を持つことが判明した。
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