光子随伴ニュートリノ対放射過程(RENP過程)発見によるニュートリノの性質詳細解明を目指し,以下の基礎研究を進めた:(1)マクロコヒーレント増幅機構の理解を深め,二光子対超放射(PSR)や多光子放射など高次の量子電気力学過程を制御する実験手法開発につなげる;(2)RENP過程に最適な高密度・低位相緩和の性質を併せ持つ標的を開発する.PSR過程の最適化により二光子放射レートを18桁以上増幅することに成功し,固体パラ水素結晶において入射光の10倍以上の長い時間に渡りコヒーレンスが成長する現象を観測した.RENP過程に適した標的としてXeガスに注目し,マクロコヒーレンス生成用光源開発などを進めた.
|