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2019 年度 研究成果報告書

宇宙マイクロ波背景放射偏光成分の精密観測によるニュートリノ質量絶対スケールの研究

研究課題

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研究課題/領域番号 15H03670
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

長谷川 雅也  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 研究機関講師 (60435617)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード宇宙背景放射 / インフレーション / 原始重力波 / 偏光 / 重力レンズ / ニュートリノ質量 / 検出器開発 / 超伝導検出器
研究成果の概要

本研究は、宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の偏光成分を通してニュートリノ質量和に関する情報を得る事を念頭に、POLARBEAR-1実験による重力レンズ起源CMB偏光の精密測定と、POLARBEAR-1の性能を数倍向上させた新しい検出器システム「POLARBEAR-2」によるCMB観測データの収集を目的に行なった。POLARBEAR-1では、重力レンズ起源偏光Bモードのさらなる高感度観測を実現し、ニュートリノ質量和探索への道筋をつける事に成功した。POLARBEAR-2は開発を完了し、観測サイトであるチリへの移設と機器の立ち上げを行って、科学観測開始への目処をつけることが出来た。

自由記述の分野

宇宙物理

研究成果の学術的意義や社会的意義

ニュートリノ質量の絶対スケールの測定及び質量構造の解明は、素粒子物理および宇宙物理の最重要課題の1つである。宇宙観測を通したニュートリノ質量絶対スケールの探索は、地上実験をしのぐ感度が期待されており、本研究を通してその原理検証が大きく進展し、かつ、新型検出器の実現により数年のスケールでの質量精密測定の実現が視野に入ってきた事は学術的に大きな意義がある。
ニュートリノの性質の解明は、宇宙の進化の様相を明らかにすると共に、なぜこの宇宙に物質しかないのか?等、我々の”起源”の解明につながる豊富な情報を有しており、社会的な関心やインパクトも非常に大きいと考える。

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公開日: 2021-02-19  

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