研究課題/領域番号 |
15H03681
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
上床 美也 東京大学, 物性研究所, 教授 (40213524)
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研究分担者 |
松林 和幸 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (10451890)
郷地 順 東京大学, 物性研究所, 助教 (20781280)
繁岡 透 山口大学, その他部局等(理学), 名誉教授 (50167441)
藤原 直樹 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (60272530)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 高圧 / 軌道秩序 / 超伝導 / Fe系高温超伝導 |
研究実績の概要 |
当初研究計画に従い、新たなCe化合物の研究を進め、交流磁化測定よりバルクな超伝導であることを確認した。昨年度に引き続き、Fe系高温超伝導の研究を進め、Li0.36(NH3)yFe2Se2 および(Li1-xFex)OHFe1-ySeの圧力効果の測定を行った。その結果、常圧で出現していた超伝導(TC=40 K)は2 GPaおよび5 GPaまで、急減に減少するが、さらなる加圧で上昇に転じ、55 Kおよび52 Kの転移温度を示す事を発見した。超伝導転移温度ミニマムの圧力前後で結晶構造は変化しない。ホール効果および他の諸物性の圧力依存性より、高圧で出現した超伝導は、新たな機構による超伝導が出現していると考えられる。さらに、BiS2系超伝導物質の派生物質Eu3-xSrxBi2S4F4(x=1 and x=2)の圧力効果の研究を行った。常圧では、半導体的振る舞いを示すが、両組成とも2.9 GPa以上の圧力で電気抵抗ゼロの超伝導状態を示す事を明らかにした。この時、2.9 GPaでの上部臨界磁場Hc2は、それぞれ、3.04 Tおよび1.17 Tであった。以上の結果は、各種学術誌にそれぞれ掲載された。 その他、強磁性物質CeAgAl3の電気抵抗の圧力効果の研究を良質試料を用いて10 GPa程度まで行った。しかしながら、強磁性相消失を予見させる高圧下での現象を見出すことは出来なかった。さらなる高圧下での測定が望まれる。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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